第七回文学フリマ大阪のいろいろ

第七回文学フリマ大阪 9/8(日)11:00~
OMMビル2F B・Cホールにて開催予定となっております。
いよいよ開催がせまってまいりましたので、前回からの変更点や、一日楽しめますよという内容をご紹介します。
文学フリマ大阪は丸一日楽しめるイベントです。

天満橋駅です(間違いないようにご注意を)

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OMMビルの最寄りは「天満橋駅」です。JRに乗っては着く場所ではありませんので、間違いにご注意下さい。誰もが一度は間違えてしまうポイントでもあります。

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大阪メトロの谷町線に乗れば間違いありません。


・Webカタログを活用ください

開催前ですがWebカタログで出店者の情報を入手できます。
事前知識があることで面白い本を見逃す確率もぐっと下がると思います。
タブレットでも利用出来ますので、「気になる」登録しておけば忘れる心配もなくて安心です。事務局スタッフ渾身のツールWebカタログを活用ください。

t.co

・車椅子、ベビーカーを利用の方へ 

OMMビルは車椅子やベビーカーでも利用できやすいよう、設備が整えられています。
詳細はこちらにあります。
 http://www.omm.co.jp/access/wheelchair.html


 さて、いよいよ第七回文学フリマ大阪当日についてお話しします。

・まずは朝、文学フリマ大阪は設営ボランティアを募集しています。
詳細はこちらの「会場設営ボランティアのお知らせ」よりご覧ください。

https://bunfree.net/event/osaka07/

お食事等は地下にレストランがあり、昼食を摂ることができます。

・休憩ゾーンがあります。
休憩ゾーンはリバービューとなっており、天候によっては穏やかだったり、荒れたりしている川を見ながら座ることができます。荷物の整理や買ったばかりの本を読むことができます。飲食も可能です。会場変更してからの文フリ大阪の新しい名物となっております。 

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・巨大ポスターで記念写真を撮ろう
文学フリマ大阪では毎回、メインビジュアルの巨大ポスターを貼って「撮影コーナー」を設けています。今年は「銀が泣いている」で有名な棋士阪田三吉です。
毎年変わるものですので、来場記念に一枚どうでしょうか。
事務局スタッフも毎年一枚、集合写真を撮っています。

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☆前回からの変更点

○入退場口の位置が変わりました。

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 図面の通り、入口と出口が一つずつであり、一方通行となっております。
 前回と異なっているため、ご注意下さい。

○見本誌コーナーとチラシコーナーがメイン会場の外にあります。
 見本誌コーナーとチラシコーナーがメイン会場の向かい側、E2ホールとなっております。こちらに休憩スペースはございません。



 

第七回文学フリマ大阪 ブース番号発表&Webカタログオープン

 いよいよ第七回文学フリマ大阪の開催日も一ヶ月とちょっととなりました。事務局のほうでも準備が大詰めを迎えております。出店者の皆さんも原稿の〆切に追われているかな、と思います。

 本日はブース番号(配置図)とWebカタログがオープンとなりました。
 Webカタログは頒布される本を登録しておけば、事前にチェックされる方の目にもとまりやすく、宣伝にも利用出来ます。利用者も多くなってきておりますので、出店者の皆さんは早めに活用することをおすすめします。

 また、ブース番号(配置図)も発表となりました。
 チラシコーナー、見本誌コーナーはメイン会場の向かい側になっています。前回よりも分かりやすくなりました。
 出店者の皆さんは今から作戦を練って下さい。
 当日、一般来場予定の方も今日から事前チェックができますので、是非ご利用お願いします。

 https://bunfree.net/event/osaka07/

第七回文学フリマ大阪 今年も懇親会をします

9月8日(日)開催予定の第七回文学フリマ大阪は今年も終了後に懇親会をします。前回と同じ場所ですが、今年はより楽しんで頂けるメニューとなっています。事務局スタッフが直に確かめてきたので間違いありません。

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一人分ずつ分けてあるので、取りやすい形で出てきます。

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デザートもありです。
勿論、飲み放題つきです。

例年、懇親会では出店者同士の出会いは勿論、事務局スタッフや一般参加の方もいらっしゃってわきあいあいと楽しまれています。一人で参加しても安心の雰囲気です。
また、本の企画ができたり、次に行きたい文学フリマの開催地ができたり、何かの御縁が生まれたりしますので、是非ご参加ください。

懇親会参加者募集はまだまだ先ですが、「懇親会あるんだ」ということで当日の予定にご一考頂ければと思います。

第七回文学フリマ大阪 出店受付を終了しました

第七回文学フリマ大阪の出店受付を終了しました。

今回は申込開始から多くの方に参加手続きを頂き、前回の出店者数を大幅に超える結果となりました。見本誌、チラシコーナー用に一つ部屋を借りたことにより、先着枠の拡大、募集数の拡大を行いもしました。
結果として、抽選を行いません。
申込頂いた出店者の皆様、出店可能であることを報告します。
今回は
517件 544ブースの申込を頂きました。
誠にありがとうございました!

つきましては既に先着枠で入金頂いている方を除き、出店料の払い込み期間がスタートします。申込で安心して、払い込みを忘れる方もいらっしゃるのでご注意下さい。
期間は
4月23日(火)0:00~5月16日(木)23:59
までです。

今回は十連休を挟むので、金融機関がお休みという場合がございます。
早めの手続きをよろしくお願いします。

事務局スタッフも、文フリ大阪をより楽しんで頂けるよう、準備に勤しんでいきます。

大阪文学散歩 その2

大阪文フリに向けて、大阪文学散歩第二弾となります記事ですわ。

といっても、大阪城とか、ちょっとベタでんがなぁと思うわけでございまして、ほしたら、まあ、前回は、生玉神社と武田麟太郎が大阪でっしゃろというわけでしたんですが、それやったら、第二回はなんやと思いまして、上町をぶらりぶらりとあるいとったわけです。

とにかく寺の多いところです。いろんな宗派があって、もうどうなってるかわかりません。寺、多いなぁ。歩くとき、寺が多いことを楽しみながら歩く、というのが、大阪を楽しむ、隠れた面白がり方でございます。

こんな石もあります。

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痔。

たしかにある、身に覚えのない、尻の傷、ぼくにはあります。そんなとき、この碑の立つ寺に詣でて、どんだけ作業しても、尻が無事でありますようにと、願うしかないな、大阪来たときもぜひ! と思うわけであります。十萬寺というところです。

そこから先にとことこと北の方に進むと、鎌八幡ってところがあります。

京都に、なんかやたら札が貼られまくった、石の穴のところくぐる神社ありますでしょ? あそこぐらい縁を切るパワーあるところらしいですわ。文章を書く人間も、悪縁とは無縁でいられますまい。ぜひ、ここに来て下さい。ちなみに、中の写真撮影は厳禁ですんで。鎌をぶっさして、悪縁をぶった切る。なんて具体的な解決法。物理攻撃ですわ。

 お寺のホームページによれば「大阪冬の陣のとき、真田幸村がこの土地に陣所を構えたが、この信仰を聞き伝えて、鎌を打ちつけ、鎌八幡大菩薩と称して祈念したところ、大いに戦勝をあげたと伝えられている」だそうな。鎌を打ち付けるのは、いろんなところでも行われてるんでしょうが、大阪で鎌といえばここですな。むかしは、このあたりは、外国の要人を迎える迎賓館が近くにあって、その要人を迎える古道の坂道でありました。大変重要な「境界」のようなところでした。

ちなみに江戸時代のはじめごろ、ここに住んでいたのが「契沖」(けいちゅう)という人です。元号万葉集から取られましたし、ぜひとも「契沖」ってなんなんやろなと思いつつ、鎌八幡を訪れてくださいませ。なんで万葉かというと、徳川光圀から『万葉集』の注釈を依頼された下河辺長流(しもこうべながる)という人がいまして、その人が病気で研究を続けられへんから、友人の契沖にそれが受け継がれたそうです。契沖は密教の僧侶です。日本の密教といえば、空海ですので、たとえば、空海の声字実相義という本でも片手に、万葉の言葉に、その時代そのものに迫ろうとした学者の魂を感じたら、文学パワーもアップするかも……でもまずは鎌をぶっさす! マナーは守って! ですわな。

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もう一つ、大阪文学散歩として、ほんまに散歩できるところは住吉大社ですわ。

住吉大社につくと、まず目に付くのは路面電車の良さ! たまらんわ。それと、この怪しい精力剤! 街中とかにたまにありますよね。

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大阪は海と川と島と……水の都市やったんやなあと、思えるところですわ。

うさぎが水を吐き、橋はわけわからん急角度、蛇口の上の蛙。狛犬狛犬をせおっていて、漫画ハンターハンターのジンの登場のコマみたいになっています。

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メインは住吉大社といいたいところなんやけど、ちょっと外れたところにある大海神社ですわ。海の神様が祀られているし、その神様が来る前の神様もいるような感じがしまっせな。元号も変わるし、ここに行って、へーまわりに全然海ないけど、めっちゃ海を感じるな、と思って下さい。井戸がいまだに現役(?)で、水がじゃばじゃばでてきますので、ぜひそこで手を洗って下さい。なんでこんなに水がでるのか……気持ちええよ! 相撲部屋もあるし、その相撲部屋っぽい建物からは、トントントンと料理の音が。ちゃんこ鍋やろなあ。

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というわけで、第二回のおすすめ文学散歩は契沖と大海神社でした。有給休暇とって遊んで!

 

文学フリマ大阪事務局 スタッフ 顔色白太郎

第七回文学フリマ大阪 募集ブース数及び先着枠を拡大します

第七回文学フリマ大阪は、このたび募集数および先着枠を拡大することとなりました。
今回は、これまでにない数とペースでの申込を頂いており、作り手と読者との交流機会の増加につながることをたいへん嬉しく思っています。
しかし、現在の募集数である400ブースは、まもなく埋まる見込みです。
大阪での開催は年に一回という数少ない機会でもあり、事務局では可能なかぎり多くの方を受け入れたいと考え、受付開始後の早い段階から会場内のレイアウトを見直し、会場側とも交渉してまいりました。

調整の結果、前回は会場内(B・Cホール)にあった見本誌コーナーおよび休憩コーナー、チラシコーナーなどをEホールへ移設し、メイン会場であるB・Cホールでは、昨年と同程度の通路幅を確保しつつ、より多くの出店者を受け入れできるようになりました。
そのため第七回文学フリマ大阪では「募集数」を600ブース、「先着数」を500ブースに拡大することを決定しました。

現時点でお申し込み済の出店者の方で、301ブース以後にお申し込みの方も、出店料のお支払いが済んだ時点で出店が確定いたします。
急いで申込された皆様には、結果的に取り越し苦労のような形となってしまい、誠に申し訳ございません。
より多くの方に交流と発表の機会を提供するため、ご理解を賜れればと思います。

これをきっかけに多くの本との出会いが生まれ、作り手、読者との交流が盛んになることを願っています。

大阪文学散歩 その1

文学フリマ大阪が大いに盛り上がりますようにと、思いまして、いわゆる「文学散歩」的なることをしてみたいと思っとります。

 「文学散歩」といっても、朝から夕方までいろんな場所を歩き通すわけではなくて、大阪の、文学ゆかりの地をちょっとだけまわる、というもんです。それも、会社のお昼休みのあいまとかにやります。

 

 文学、そして大阪と聞いて、まず第一回をだれにしよかなと考えましたところ、やっぱり武田麟太郎ちゃいまっかと思いました。

 武田麟太郎墓所は、岡山県浅口郡鴨方町明王院。東京都秋川市菅生の西多摩霊園には、分骨埋葬されているそうです。

 え? じゃあ、昼休みの間に岡山や東京に行ったんですか?

 

 違うねん。

 

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 上本町六丁目の交差点から上町筋を北に向かって歩くと、でっかいガソリンスタンドの看板が見えてきます。

 その看板の手前にある誓願寺というお寺のなかに、武田麟太郎の石碑があります。その石碑には彼の「井原西鶴」という小説の抜粋が刻まれているのです。

 なんでここに「井原西鶴」の石碑が……と思いますが、すぐわかります。そう、このお寺は井原西鶴墓所があるのです。ありがたや~と、拝み倒したいところです。

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ここには懐徳堂の学主を勤め、長い期間経営していた中井一族の墓もあります。この一族について色々書こうと思うと、調べるだけで文学フリマ大阪開催を過ぎてしまうので、やめておきます。やめさしてもらうわ!

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 武田麟太郎は1904年に大阪府大阪市南区日本橋筋東一丁目、長町裏と呼ばれるところで生まれました。

 武田麟太郎について考える際、父・左二郎がやはり重要やなと思います。というのも、お父さんは大坂で人力車夫をしつつも大変な勉強家で、弁護士を目指して学問を積んで、色々あって巡査となり、更に関西大学の前進である学校に夜学で通い、警視に昇格。最後は堺警察署長まで上り詰めた人。ほんま凄いですわ。武田麟太郎は母を16歳のときに失い、小説家になろうと決意し、父は息子に文学の道を進ませるために京都の学校に入学させます。さらに父の意志もあって1926年、東京帝国大学文学部に籍を置きます。

 が、そこから、リアリズムとロマン、政治と市井の人のあいだで、そして不穏な時代の流れにより、過酷な人生を歩んでいくことになるんやけど、これはもうどっかでよんどくれなはれや。

 

 織田作之助は「武田麟太郎追悼」で「不死身の麟太郎だが、しかしあくまで都会人で、寂しがりやで、感傷的なまでに正義家で、リアリストのくせに理想家で」と書いてます。まあ、なんかの参考にしといて!

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ちなみに石碑には

誓願寺を出ると 夏祭りを兼ねて遷宮の儀式もあるといふ生玉の方へひとりでに足が向いてゐた 季節の到来に勢ひづいた蓮池の近くの金魚屋も 大きな水槽を十幾つも並べて 郡山の金魚銀魚を浮べ好事家を待つてゐた 水も紅に染まつて目のさめるような眺めであつた

とあるねん。

  ここに書いてある「生玉」というのは生國魂神社のことやで。生玉夏祭は、蚊がいっぱいいるけれども、ぜひ虫除けスプレーをかけて、生國魂神社まで千日前筋沿いに坂を上がってみてくれなはれや。神社を過ぎるとまたどーんと下り坂になっとる。昔はどんな光景やったんやろなあ、と、想像してみると面白いかも知れへんし、生國魂神社の神様は大阪にとって大変に重要な神さんなんやでっしゃれ~。

 

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 ではまた次回、どこかで。

 文学フリマ大阪事務局 スタッフ 顔色白太郎