事前準備に追われていて、投稿するにも隙間時間となっております。
さて、今回は転勤で関東から大阪へ引っ越し、年末の飲み会で私に出会ったことをきっかけに事務局スタッフになったメンバーに書いて頂きました。因みに冒頭の上京はその当時は彼女だった妻に会うためでした。時を感じますね。
2016年末、東京某所。引越目前の忙しい合間に知人から飲みに誘われました。
「初めての転勤で寂しいでしょうから、ちょうど今、大阪から友人が来ているので紹介しますよ」
文学フリマ大阪代表との出会いはその知人の紹介が始まりでした。
当時、自分は本を作った経験が無いので、文学というのは未知の世界でした。文学フリマについて大阪代表から教えて頂くことに。文学って学生時代以来かな。
コミケやオンリーイベントには参加した事はあっても、文学に特化したイベントがあるというのは初耳でした。しかも全国規模で開催されていると聞き驚きました。
引越してから暫くして大阪生活にも慣れてきたので、第五回文学フリマ大阪から自分も運営スタッフとして参加する事になりました。
これまで即売会に一般参加したことはあったものの、設営から撤収まで滞在したことが無かったので、運営スタッフ側に立つと、本を作って頒布して終わりではなく、新しい作品や作者、参加者との出会いであると言う事を改めて思いました。自分も会場の熱気に感化されました。知らない世界や実際に動いてみて分かる事が多く、いい刺激になりました。
第六回からは会場が堺からOMMに変わり、会場アクセスも良くなり、広さも拡大しました。
普段の仕事でしない設営・運営・撤収に苦労もしましたが、他の大阪スタッフやアライアンスメンバーの支援もあり無事に完了しました。
大阪も回を重ねるごとにサークル参加数、来場者数が増えていきました。同時に大阪の運営スタッフも増えて、良い感じに動いています。
毎回、仕事と文フリ運営の両立には苦労しますが、無事に当日を迎え、大きなトラブルも無く撤収完了した時の達成感も大きくなりました。
文学フリマ大阪は開催時期が9月なので毎年のように台風、ここ数年は疫病の脅威に晒されますが、幸い一度も中止・延期になったことがありません。
これだけ多難な状況でも1度も中止・延期にならないのは何故なのか、代表に聞いてみたところ、「普段から徳を積むようにしてるんですよ」という返答が。
なるほど、徳ですか。ちょっと意外な返答でしたが、確かにそれは一理ありそうです。
どんなに万全を期していても不可抗力はありますが、10回目も無事に開催できたのは、スタッフ、サークル参加者、一般参加者、全員が徳を積んできたからなのかもしれません。
これから文学フリマ大阪はどのように発展するのか。期待と共に伸びしろはありそうです。